あなたの声を届けよう


『なぜ、その声は届かないのか』で、「自分に向かって言われていると思わない声は届かない」というお話をしましたね。では、どうやったら相手に届く声になるのでしょうか。それは簡単です。逆に、相手に「あなたに向かって言っているんですよ」ということをわかってもらえばいいんです。きちんと相手に意識を向けて言葉を発しましょう。

朗読で原稿から目を離しましょう、とお伝えしているのはこのためです。原稿には真摯に向き合うのに、目の前の人たちを顧みようともしない。そんなとき、朗読した声は原稿の上にボトボトと落ちて、聴き手の(心には)届きません。間違えずにスラスラと読めば「すごいわねえ」と褒めてもらえるかもしれませんが。

もちろん、全文暗記しなさい、と言っているわけではありません。原稿は見ながら読んでいいのです。ただ、最初から最後まで原稿しか見ずに読むのはいかがなものでしょうか。

たいていの場合、朗読するときは、相手の顔が正面に見えます。面と向かって相手の顔を見るのは勇気が要ります。けれど、向かい合っているからといって、必ず相手の目を見たり、目を合わせたりする必要はありません。そもそも「向かい合う」という行為は、緊張を生み出しやすい位置関係なのです(そのあたりのことはブログにて)。逆に、相手を見すぎると、相手が緊張してしまいます。

まずは顔をあげて、相手と向き合うこと。これがきちんと声を届ける第一歩です。



声を磨く朗読講座

埼玉県川越市

Tel: (049) 290(福を)-4133(良い耳)